24optionなどが取得してるライセンス【CySEC(サイセック)】とは?ほんとに信託保全してくれるの?
CySEC(Cyprus Securities and Exchange Commission)とは日本語で【キプロス証券取引委員会】といい、キプロス共和国の金融規制機関です、、とWikipediaに書いてありますがちょっとこれだけではピンと来ないので色々調べてみました。
まずキプロス共和国ってどこ?
ここです。
ヨーロッパは地中海の右端、トルコ、シリア、ヨルダン、イスラエル、エジプトと今いろいろと話題の地域に近いところにあります。島なので紛争とは少し距離があるみたいですがISIL対策の英空軍が派遣されたりしているようです。
というのもキプロスは旧イギリス植民地で独立以後もイギリスの影響が強く、現在でも共和国ではありますがイギリス連邦加盟国だそうです。
そして独立後にクーデターやら何やら色々あって島の北と南で分断、南がギリシャ・イギリス系の南キプロス、北は(トルコしか国として認めていないそうですが)トルコ系が治める北キプロスとなっているようです。
産業は国内産業の7割が観光だそうで、昔からリゾート地として人気がある島のようです。
正直行ってみたい!澄み渡った青い海!1週間くらいビーチでぼーっとしたいです。
キプロス証券取引委員会の仕事って何?
話がそれてしまいましたが、CySECがどういうところなのかが一番知りたいところですね。またまたウィキペディア(海外版)からの情報ですが
- キプロス証券取引所と証券取引所、その上場企業、ブローカーや証券会社で行われる取引を監督・制御すること。
- ライセンスを与えられた投資サービス会社、集団投資スキーム、投資コンサルタントや投資信託管理会社を監督し制御すること。
- 投資コンサルタント、証券会社やブローカーなどの投資会社、に運転免許(ライセンス)を付与すること。
- ブローカー、証券会社、投資コンサルタントにだけでなく、株式市場の法律の規定に該当する個人にも行政処分や懲戒の罰則を課すこと。
英語版から翻訳ツール使いながらざっくり意訳しただけなので間違ってたら申し訳ないですが、基本的に『投資商品を扱うブローカーの監視・監督、またその取引の監視・監督、さらに取引してもいいよーってライセンスの付与(もちろん剥奪の権利も)、最後に法律・規制に反した企業や個人に対しての罰則を課す』という仕事をしているみたいです。
簡単に言えばキプロスでFXとかバイナリーとかやるならうちのライセンスがダメだからちゃんと監視下に入ってねという感じでしょうか。
キプロス証券取引委員会の審査って厳しいの?
ウィキペディアにはこう書いてあります。
Notably is the significant number of overseas retail forex brokers that have obtained registration from CySEC as they generally see this as an easy way to get a license without having to meet stringent requirements that would be imposed by other European financial regulators
英語でも「as an easy way」とあるので何となーくわかりますが、翻訳すると
注目すべきことに、彼らは一般的に他のヨーロッパの金融規制当局によって課されるであろう厳しい要件を満たすためになくても、ライセンスを取得する簡単な方法としてこれを見るようにCySECからの登録を取得している海外の外国為替証拠金取引ブローカーのかなりの数である。
上の英語を翻訳ツールにかけただけなので微妙に読みづらいですが、『他の証券取引所でライセンスを取るより簡単なので海外のブローカーなどかなりの数の企業がCySECへ登録してる』ということたいですね。
ウィキペディアに載ってるくらいだからけっこう知られている情報で問題にもなってるんじゃ・・・・?
と思ったらこんな記事を見つけました。
キプロスにはなぜFXの会社が多いのか? - Market Hack
そういうことですか。
CySECはEUの法律『MiFID』によって認定された企業なので、CySECのライセンスはEU全土で利用できる。つまり、EUの規制では通らないようなブローカーでも審査が甘いキプロスでライセンスを受ければEU圏内での商売が可能になる、と。
まあ審査を通すのでライセンスなしのところよりマシでしょうけどちょっと微妙な匂いもしてきましたね。
ネットで信託保全可能って見るけどほんと?
もう答えは出ていますが、上に書いた『キプロス証券取引委員会の仕事』の中にはライセンスを付与したブローカーへの支援や保護みたいなのはありませんでした。
監督・制御(英原文:To supervise and control)の中に含まれていればいいんですが、もし含まれていたとしても日本人へ対応されるか微妙なところです。
結局CySECはEUでの営業許可みたいなものですからそれ以外の地域での取引などは監督外で適用されないかもしれません。もちろん取引自体はその認可を受けた企業のもと行っている訳ですからEU圏以外のユーザーの声も一応筋は通りはしますが、実際ブローカーが倒産して信託保全しないといけないって状況になった場合そこまでやるかどうかは疑問です。
日本人がCySECのライセンスにより信託保全を受けられるかどうかは正直1割もないと思います。
まとめ
CySECもちゃんとした証券取引委員会なので発行されたライセンスは信用しても良いが、審査が他と比べると甘いらしいので「ないよりはマシ」くらいに考えたほうが良さそう。信託保全についてもあまり期待しないほうが良いでしょう。